昨日のブログを見てくれた友達から、『 そこの仕組みを教えてちょ。 』
ってコトなので、自分の過去記事( seesaa blog )より引っ張ってきました。
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ミッションレポート
ミッション組み換え&乗せ換えのレポート。(2009年11/25日より)
今回写真も多く長くなります。
10月11日のイベント参加により潰れた足を11月2日にをミッション下ろさず解体。
しかし予想より状況が悪く、ミッション乗せ換えを決意。その日はミッション・エンジンを降ろす準備までになりました。
フューエルライン、オイルライン、ケーブル、キャブまではずしました。
その2週間後の11月16日に再度チャレンジに向かいました。
それまでに師匠がサクッとエンジンを降ろしてくれていたので
ミッション降しから始めます。
スターターをはずします。
クラッチワイヤーをはずします。
リアシートの下の四角いボルトもはずします。
後はミッションにジャッキをかけてミッションをフレームに固定しているボルトをはずしていきます。
前側ミッションマウント。
後ろ側ミッションマウント。
んで、レリーズシャフトなど逃がしながら引き降ろしていきます。
右足降ろしたのに左足付けたままだからバランス悪くて大変でした。
降ろして、アクスルチューブはずした状態。
降ろすと早いわ。笑
カップをはずすと見えてくるサークリップ。
これでドラシャを固定してます。
クリップで挟みこんではずします。
もやしっ子の僕には大変な握力がいります。笑
(実はなれると簡単。)
んではずれた左足。
症状は感じられなかったので、無傷かと思いきや・・。
ドラシャにファルクラム1枚に傷ありました。
勿論エンドギアも。
ドラシャは使えますが、ファルクラム&エンドギアはNGっぽいですね。
さて、ここで話をそらします。
今回、イベント参加高速ぶっ飛ばしにより右足の付け根が逝った訳ですが、構造上の要因を説明いたします。
まず、FLAT-4のブログにも以前紹介されてます。
http://blog.livedoor.jp/flat4_vw/archives/51797110.html
下記文章もそのブログから拝借させて頂きました。
スイングアクスル仕様の場合、支点と支軸が決められてしまいますので、極端にネガティブキャンバーがつく程車高が下げられた場合、トランスミッション側に有るエンドギアにアクスルシャフトが常に(ストレートではなく)アングルが付いた状態で刺さった状況に成ってしまいます。スイングアクスル仕様においてアクスルシャフトエンド(スペード)部分はファルクラムプレートによってエンドギア内に固定されるのですが、この場合ストレートでは無く極端なアングルが付いてしまうため、常にファルクラムプレートとアクスルシャフトエンド(スペード)部分に負担が掛かってしまいます。アクスルシャフトのエンド部分がボール形状とかであればこの問題は起きないのですが、VWのスイングアクスル仕様のアクスルシャフトのエンド部分はフラットですのでこの負荷は避けられません。
とのこと。 構造上、極端なキャンバーを付けるとシャフトが干渉するんですね。
しかし、もう一つの重要な問題が、このFLAT-4のブログには書かれていません。
その重要な問題というのが、ミッションオイルです。
ミッションオイルが、各可動部の潤滑をおこなっているわけですが、このエンドギアのオイルが、高速走行をすると遠心力により、ドラム側に流れていこうとします。
ちなみにこの遠心力による、オイル逃げはシャコタン、ノーマル関係ありません。どちらにも起こることです。
そこに、キャンバーで干渉することにより、摩擦がおき熱を持ちます。熱をもったドライブシャフトやファルクラムは軟らかくなり、解ける用に形が変わったりかけてしまったりする。
ようなのです。
第一の問題点は、キャンバーによる干渉です。
しかし、ある程度の走行では遠心力によるオイル逃げがないのか
あまり今回の症状のようにはならないみたいです。
高速走行の、長時間巡航がNGだと再認識できます。
僕はぜんぜん大丈夫だよ!
って声をいくらか聞きます。
僕もそうでした。爆
まぁ、高速走行しない限りは大丈夫???なのかも知れませんが
干渉してることには違いないので、きっと少しずつ蝕まれていっていると思います。
特に、大丈夫だと思っていた左足に傷を見たときに思いました。
恐いですね~・・・・。
あなたの足もきっとこんなことに・・・・
ひっひっひっ・・・。笑
さてと、冗談は置いておいて、対策です。
対策としては、
■ ミッションのライズアップ(付け位置を上にする)
■ ダブルジョイント(IRS)移植。
■ 車高を上げる。
■ エア&油圧。
■ タイヤ系を小さくして車高は低いがキャンバーを抑える。
■ 飛ばさない。
■ 乗らない。
と幾つかあげられます。
一番安上がりなのは最後の■ 乗らない。爆
っていっても、特に僕は乗りたいし、飛ばしてしまうアホぅです。
イベントの日に、side project cafe にて、WCRの大御所お二人と
エアサス&ハイドロにについてお話させて頂きました。
近年少しずつ増えてきていますが、やっぱりワーゲン界では何故か
NO AIR RIDE
定着しています。
僕も、NO AIR RIDE派ではあります。
エア自体の抜けなどのリスクが気になったりするのがアンチAIRの要因かも。
でもやっぱり、シャコタンで壊れているようだったら、エア抜けした方がマシかなぁ~ って思ったりもします。爆
今回作業してみて思いました。
そしてグランドスラムで行きつくのはやはりエアか油圧ですからね。
とりあえず予算は無いので、頭の片隅においておきます。
ってことで、キャンバーが付いていても壊れにくくする方法も
いくつか考えてみました。(師匠と)
まずは各分強化。
レース車両に施される強化のなかで熱処理による強化タフトライドなる物があります。しかし、問い合わせてみると、材によっては硬くなりすぎてしまい、逆に割れやすくなることもある様で、向き、不向きは試してみたいとわから無いようなのです。
そして曲がりもでるそうで、これもまたドラシャには大敵な部分でもありますね。
もう一つはWPCという表面処理。
このWPCも表面強化で焼き付きを防ぐ効果があり、レース車両でも使われているそうです。
デメリットも少ないようなので、WPCの見積もりを取ったのですが、
が、
・・・・めちゃめちゃ高くは無いものの、僕のお財布事情を考えると厳しい感じでした。
ってことで、これも諦める。
ドラシャをボール状にする・・・ 無理。
んで、もう一つ上げられるのはオイルポンプ。
ミッションオイルを強制循環させアクスル内を遠心力で負けないように、オイル逃げを防ごうってやつでおま。
これもレースではおこなわれる作業らしい。
ドラムのベアリングもオイル漏れが防げると思うので、結構効果的だと思います。加工も簡単だし。
でも、ポンプが高い。爆
と、結局時間と予算に追われ、何も出来ないまま作業は進むことになったのでした。
と、結局時間と予算に追われ、何も出来ないまま作業は進むことになったのでした。
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と、ここまでが2009年11月に書いた記事です。
そのまま貼り付けました。
ちなみにこの時にいただいたコメントによりWPC加工をしていた方も
やはりダメだったようです。
それだけ摩擦の熱がすごいってコトですね。
わからなかったら朝まで生電話でご説明しますので!
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